働けど働けど。
一生懸命働いていけば、
少しずつ良くなっていく。
それが当たり前だったのは、一昔前。
今は、それだけでは悪くなっていく。
不景気の中、頑張って
収入が少し増えた。
としても、増税され社会補償を削られたら
頑張っても現状維持しかできない。
郵便局にコツコツ貯金すれば
年利5%で資金形成でき、
マイホームを買っても
買った時より土地の価値も上がったり
自然に資産運用となった一昔前。
今は、貯金もマイホームもリスクでしかない。
家も土地も車も、買うときが一番ピーク、
あとはほぼ価値が下がる事が当たり前。
資産形成するには、投資するしかない。
なぜなら、
汗水垂らし働く労働者の税負担は最大55%、
一方で金を動かすだけの投資家は20%。
圧倒的に、労働者や自営業者は不利。
でも、お金を投資するものが有利。
それが資本主義の現実でもある。
投資した分、その分野は成長する。
だったら、国民に投資をすることは
国としても、とても重要なはず。
国民への投資とは、
デフレ下での減税や給付もそう、
生活保護など社会補償も、教育もそう。
国が国民のために使ってこそ、国民は富み
生活は楽になり、老後も安心して暮らせる。
老後が安心なら、
それほど貯金しなくていい。
ならばその分、モノやサービスの消費に回り、
さらに経済は成長し、所得は増える。
人がいてこその国であり、
国民がいてこその政府である。
国民のために働く、とは
政府の人間なら当たり前の話。
安心して暮らせたり、
窮地を救ってくれる国であるならば、
愛国心も芽生える。
その、国民への投資をしようとしないどころか、
あらゆる面で民営化を進め、
自分たちで利益を生み出せ、という。
地方への投資を削減して安全保障を弱らせ、
社会保障を削り、非正規労働を増やす。
そこにあわよくば増税しようとする政府はなんなのだ。
自らは、多額を投資して懐を温めながら、
国民には極力投資を渋る政治家はなんなのだ。
国民が家族との時間を犠牲にして働き、
共働きは増加、子どもたちは鍵っ子。
日々の生活を節約しながらやりくりして
浮いた金を増税して吸い上げる。
テレビではあたかも
節約術や収納術の番組が盛んに特集され、
もっと節約しよう、という空気さえ作り出す。
節約すること自体は悪ではないが、
そんな国民の頑張りを無碍にし、
国民の金で禄を食み、公助を担う者たちが
自助を押し付ける。
そんな政治を許せるはずがないだろう?