PCR検査と安全保障

海外では積極的にPCR検査を行っているが、
日本ではかなり消極的で、検査体制は1日8000件用意できた、と誇る。

海外メディアも「日本は検査数が少なすぎる」と指摘。
WHOも検査の徹底を世界各国に求めている。
韓国に至っては日本の17倍もの検査数をこなしている。
しかし、日本では1日8000件も検査できるという割に、実際は数百件。明らかに消極的だし、そもそも情報が少ない。

もしあなたが、何かしらの病気になった時
自宅でそのまま悪くなるまで耐えて悪くなったら診療に、って言われるのと
少しでも疑いがあれば診療を受けられて対策を講じられるのと、
どっちが良いか、って話。

ネットの一部では、
「他国は徹底検査したことで感染者数や死亡者数が増えているから日本方式が良い」
とか、
「徹底検査してもし感染者が増大したら医療崩壊するだろ!」
っていう楽観的かつ無責任な意見もある。
恐らく現政権にとっても、国内感染者数が増えれば夏に予定しているオリンピック開催に支障が出るという懸念は当然あるのだから、感染者数は増やしたくないのは理解できる。

極力、検査せずに結果として感染者数が表に出なければ、日本はこの状況において感染者数を抑え込むことに成功した!みたいな実績を、政治家は謳えるのかもしれない。
ただ、私から言わせればとんだ茶番。

この数年間で、全国の保健所数や病床数を「ムダ」として、削減を推し進めてきたのは、現政権ではないか。
医療崩壊しないように国の安全保障として、いざという時に備えていくのが優れた政府だ。
空いてるからムダだ!という発想の、どこにも安全保障という考えは見当たらない。直接命にかかわらないようなムダならまだしも、医療食料といったものは安全保障の観点から可能な限り用意しておくのが、国家の安全保障。
準備するどころか削減してきているのだから当然医療崩壊の懸念は、今のような有事に大変な事になる。

その政府の姿勢が、今や国民にも浸透してしまい、いざという時の備えをしない・またはその余力がない状況に置かれているのが国民。マスクやトイレットペーパーが突然無くなる、というのも、生活においての安全保障面が不足していることも一因だと思う。
すべてのものを潤沢に用意するというのは難しいけど、地震や紛争、パンデミックなど、いつ起こるかわからない有事に備えていこうとする機運はもっと高めていくほうがいい。
そして、そういう声を国民があげていくことが重要。
そういう安心して暮らせる国にしていくのは政府ではなく私たち国民自身。

声を上げなければ、
そういう要望は少ない」などとして取り上げられず、勝手気ままにやりたいことだけをやるような政権運営になる。

政治を動かすのは政治家ではなく、国民主権たる国民ひとりひとりの声。

今回の新型コロナウィルスは致死率はそれほど高くないとの事だけど、これがもし、もっと致死率が高いウィルスだったとしたら、やっぱりちゃんと疑いのある人が検査が受けられるよう、国が主導して体制や流れを整備してほしいと願う。
全体の感染者数が増えたとしても、ちゃんと国民の健康を気遣う政府であってほしいし、自分や子ども達が感染の疑いがあれば検査して欲しい。
それが国を預かる政府の務めではないでしょうか?

個人的にもオリンピックは白熱するし、感動したり勇気をもらったりするし、世界中が心をひとつにできるような空気になるから、開催できることならやれれば一番いいと思う。
でもそれを最優先に、世界中にウィルスが蔓延しようとする状況での、盛大なスポーツ大会はあり得ない。

実際に、選手の中からも
このような状況では開催しないほうがいい
私たちを感染させたいのか
などの声も多いと、今日のテレビでも報じていた。

当然、この夏に向けて調整してきた選手や、この大会に選手生命をかけて挑もうと準備してきている選手がいることも知っている。
でも、その事だけを見て、その裏で誰かが感染して重篤になったり死亡したりすることは違うと思う。

だから、オリンピックは100歩譲っても延期が妥当だと思う。

この新型コロナウィルスをきっかけに、国民はもちろん、政府も安全保障ということをもう一度再認識してほしいと願う。
が、これまでの運営を見ていると、今の政権では到底難しいだろう。

明らかに、今回のウィルスも初期対応で「国民の安全」より「金」を優先したことで対応が遅れた。1月31日まで「春節に合わせ、ぜひ来日を。中国の観光客大歓迎」と促していたほどだ。横浜にクルーズ船が停泊中であるにも関わらず。

“全国一斉休校”なども、専門家会議でそのような意見も出たため、と安倍氏は公表したが、実際に参加した専門家からも会議ではそのような話は出ていないと言い、安倍氏の嘘が露見した。
一斉休校やイベント自粛についても「要請」とし、結局それは現場に判断も責任も丸投げということ。何か起こっても「要請しただろ?」と言えるし、判断しなくて済む。結果として国民や地方行政・イベント主催者自らの判断で自粛をしたことでそれなりに感染抑制になっている点は不幸中の幸い。

個人的にはどうも「国民の生活や生命を守ろう!」というよりも、
自分たちの保身のために、当たり障りのない対応をしているように思える。
何でも政府のせいにしたいわけではないのだけど、場当たり的な運営が目に余る。

オリンピック、PCR検査、新型コロナウィルスなど、
一人ひとりがどう感じてどう行動するか、それは自由だけど、国民はもっと国に対して声を上げて良いし、声を上げていかないと、ただの飼いならされた市民になってしまう。黙って従っているのが一番良くない。

自分たちの国のこと、生活のこと、安全保障のこと、
もっと多くの人が国に対して声を上げ、
子どもたちなど将来世代が、より良い国で生きていけるようにしたい。